hellobonjour

大学生やってます

プライドと偏見を観ましたよっと

顔が良くて話も合う面白い人しか好きにならないの、あの音楽を聞くような人とは趣味が合わないしこの本を好きだと言う人は最高よね。プライドと偏見の塊。私は私に見合う人を求めている。それなりに美人で頭の回転も速くて知性がある自分には同じくらいのレベルの相手を頂戴することくらい、容易いことはないでしょう。お高くとまる私をどうか許して、偏見持ちの私をどうか温かく見守っていて、そうしたらきっとあなたと私で幸せになれる。天狗の鼻のように高いプライドに偏見さを引っかけて、女は自分が一番だと、声をかけるのは相手からだと意地でも譲らない。さて、顔が良くて言うことを聞く女しか興味がないね、それ以外何が必要だっていうんだ、利口な女など厄介極まりないとばかりに女を品定めする男たち、結婚すれば幸せになれると思い込んでいる社会。女は結婚すれば一生安泰で、自分が選ばれない限り幸せはない。選ばれたとしても望む相手である確率など当時では低い。家族の負担にならないよう、相手の面目を潰さないよう、結婚を承諾するのが常だったはずだ。主人公の女に結婚の申し込みが来る。相手は全くもって自分の意に介さない男。母親は結婚を受け入れなければ家を出ろと強制する。父親に泣きつく彼女は、何とか許しを得て結婚を破棄。代わりに姉に縁談が向き、自分の尻拭いをさせてしまったことに後悔、やりきれない思いにとらわれる。

彼女はもう恋をしていた。舞踏会で出会ったふくれっ面の男。愛想のない金持ちの男。一目惚れだった。彼もそうだろう。見つめる眼差しは熱っぽく、流し目は憂いていた。華やかで明るいダンスパーティに渦巻く私情、彼等が惹かれ合うのは無理もない。あの場であんな風に恋をするよう設けられた彼女たち。彼女の家柄の、妹たちや母親の軽率で無教養なことよ、見ているだけで腹が立ってくる。プライドを捨てるタイミング、プライドを捨ててから告白するタイミング、なんでもタイミングが重要だと気づかされる。壁となっているのはプライドと偏見という自分で組み立てたもの。高く厚く、積み上げれば積み上げるほど崩すことが難しい。自分にプライドも偏見もなくとも、相手が壁を作ればこっちだってと負けじと積み上げる。タイミングが命。ダンスフロアに華やかな光、彼女たちをそっと包むようなハーモニーの中で、神様がくれた甘い甘いミルクアンドハニーに感謝してその時の出会いを逃さず、素直になることを心がけましょう。プライドと偏見を持ってして素敵な関係は築けませんね。

 

 

 

プライドと偏見」鑑賞記

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