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大学生やってます

昨日のお客さん、その17

月曜早々、TTYさんがHT会社の人を連れて19時半に来店された。まだ準備のとちゅうだった私は、おしぼりをだすことも忘れ、「日本酒だして、大吟醸」というオーダーにあわてるなど、平静を装いながらもあくせくしていた。

 

 

大吟醸を一本もっていくと、「タンサンちょうだい」とのこと。え、日本酒に炭酸?と戸惑っていると案の定TTYさんが「日本酒はそのまま飲んだ方が美味しいだろう」と一蹴。「まあまあ、飲んでみてくださいよ」とHT会社のひとがいう。タンサンをもっていき、お酒を作った。

 

「氷を入れて、日本酒と炭酸を1:1でね」。

 

ロックアイスを入れ、日本酒を半分、そして炭酸を入れ、仕上げに軽くスクリューする。

 

TTYさんが、ひとくち。「ん!……んー、やっぱこのまま(日本酒だけ)のほうがうまいよ。それにこの炭酸、微炭酸だし」

 

HT会社のシャチョウさんが、「でもね、美味しいんだよ、こうすると。飲みやすくなる。するするいっちゃうよ」と言った。私はあまり日本酒を飲まないので、こういう飲み方もあるんだと新鮮だった。TTYさんはさっさとお猪口で日本酒を注いで飲んでいた。日本酒・炭酸割りを飲んでいるのはHT会社のシャチョウさんだけだった。

 

 

 

おつまみで出してるグリンピースがないことに気づき、買い物へ出る。運動しようと思って帰りは階段をつかう。踊り場でスマホをちょろっといじって店に戻ろうとしたら、エレベーターからでてきた男の人2人がちょうどうちの店に入っていくところで、一緒に入店する。するとTTYさんのお客さんだったみたいで、興奮と感動とがいりまじった挨拶をかわしたあと、カウンターに座った。TTYさんはたびたびカウンターにきては話していった。そのお客さんはボトルで「山崎」をいれた。む、金持ちか?見た目の若さによらないボトルのチョイスをしたので気になる。きくと、とあるコーヒー会社のオエライサンだった。

TTYさんがその若いオエライサンのことを「この人は偉い人なんだぞ」と言うと、そのひとは「偉くないですよ、えらいことはしでかしてるけど」と言った。まあまあウマイこと言うじゃない。

 

 

HRMNさんが3人できて歌った。TJG先生が3人できて、そのあと1人増えたので4人でボックス席に移った。かなりおじさんの見た目で「君の知らない物語」を歌っていた。

 

 

AMIさんがSTCHUさんと3人でくる。まさかの「U.S.A.」を歌って場の盛りあがりが成立せず、濁って終わる。最後のほうではSTCHUさんの定番ソング「チャンス到来」をうたって、後ろのボックス席にすわったTJG先生たちから「いい歌」「なんて曲?」などと言われた。

 

 

ママさんが、お店に届いた(正確には大ママオーナー宛に届いた)ダンボール一箱分の青森県からのりんごを配る。みかさんに、よければ持って行って、と言うも、「残り物でいい」と返すみかさんに、ママさんが「お客様にもあげてるのに、残り物だなんて言いかた、ないんじゃない。あげ辛くなっちゃうでしょう」と怒る。「残り物でいいって言ったのは、余ったらいいというか、みんなにあげて、明日残ったら明日持って帰ろうかと…」と言うみかさんに、「明日にはありません」とキッパリ返すママさん。青森県出身のみかさんはりんごをたらふく食べているんだろうな。

 

 

AMIさんとSTCHUさんたちを外までお見送りにいく。りんごを渡そうとSTCHUさんを追いかけるも、なかなか受け取ってくれず、エレベーターまで乗ってしまったのだ。外の寒さはおそろしく、店に戻るとトリハダが立った。ママさんはいろいろお疲れのようで、吉井和哉の切ないクリスマスソングを歌った。初めて聞いたけど、けっこう哀しくて、ママさんの上手い歌のおかげでしんみりしてしまった。