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大学生やってます

昨日のお客さん、その15

昨日は変な日だった。ママが来たことが1番の変なことで、変というか、変な感じがしていた。だって大ママオーナーもいないのに、ひとりで来て、着飾って、ひとりで飲むといっては、顔見知りのお客さんの隣について飲み、ひとりで歌う。母親なだけに、その浮いた存在に苛立ちを感じていた私はほとんど見向きをせず避けていた。酔ったママは、媚びた甘え声になり、つまらないことを連発していう。ビールを飲んだかと思えばハイボールを頼み、歌声を披露する。まわりは当然ながら気を使うので、何しにきてるんだ?という空気を感じないわけにいかず、めんどうくさいやら鬱陶しいやらで腹立たしくなってくるのである。

 

 

初めて会ったSGYMさんというひとに声をかけられる。70近いというSGYMさんはとても溌剌としたひとで、表情も明るく、とても68歳にはみえない。肌ツヤもいいし、元気だ。「どこの大学通ってるの?M大?おおそうか、あそこはいいところだねえ、全体的に校舎が小さくてさ、綺麗なんだよな」と言ってにこにこしていた。一緒にきたおじさまは玉置浩二の「あなたに」を歌って、後ろのボックス席から拍手が送られていた。

 

 

ちはるさんが髪を短く切ってきて、それがすごーく似合っていて、ボーイッシュヘアーなのに美人が際立ち横顔のラインなんかが美しく映えていた。ちはるさんとかすみさんの友達が久しぶりの2回目で来店して、ケーキを食べてなにかのお祝いをしていた。Mさんという女の人と、Yさんという男の人コンビである。どういう関係なのかは、知らない。友達なのか恋人なのか、一見わからない。

 

 

AKYMさんが来る。ちはるさんのことが大好きで、何度もご飯へ行こうと誘っている。一曲だけ、といいながら「海の声」をうたい、中島美嘉の「雪の華」を歌い上げた。2000円のチップをいただいたので、今度必ずお礼を言う。ちはるさんのどこがいいかを、来るたび言っている。「気が強いんだよ。あと顔が好み」。ちはるさんはアマガサキという兵庫県出身の関西人。明るくて美人で気立てが良く、お酒のすきな酒豪者である。ちはるさんに教えてもらった恵比寿のバーに女友達と行ったことがあるのだけれど、あまりにもオシャレで(しかもめちゃ高い)これは男の人と一緒にくるところや…と勉強になったりするなどした。ちはるさんはハッキリしているので、AKYMさんの愛をどうあしらっていくのか、楽しみなんである。