hellobonjour

大学生やってます

一部と全部

その人のぜんぶを知ることなんかできない、知ったつもりになっているだけ、というのはB'zの歌詞のなかのせりふでありまして、全て掴んだつもりになればまた傷つく、とも歌っていまして、そうだよなあ、その人の全部をわかり合うことなんか到底むりだよなあ、全てなにかの一部なんだなあ、と思ってみたりする平日の昼下がりです。ねむい。おはようございます。

 

 

恋人でも、家族でも、友達でも、まるっと全部を知る、分かる、ことなんて、できっこないし、できていると思うなら傲慢極まりないことで、でもそれって実はなかなか自覚のないものであろうことで、たとえば、だれかと寝ただけでもうその人のことをわかった気になっていたり、親友とよぶ相手と夜通し語り明かしたことで互いに理解しあったと思っていたり、家族というつながりだけで知らないことはないと確信していたり。

 

 

「寝たからといって独占できない」というのは直木賞を受賞した山本文緒さんの「恋愛中毒」からの抜粋なんだけど、独占ってなんだろうね、自分のものだって思うこと?そのひとを自分だけのものにすること?独占ってどこからどこまでだろう、どこまで、とかあるのかな、すべてを網羅するのは独占かな、一部だけを囲むのは独占になるのかな、自分のものだけにするだけじゃ飽き足らず、他人からも相手を囲むのが独占で、「相手のことを全部わかる」というのとは違う。

 

 

100パーセント理解なんてできっこないなんて、客観的になればわかるのに、客観的にならないとなかなか気付けないのは、なんとかならんのかね、相手のことを好きで、相手も自分のことを好きで、なにもかもさらけだして語っても、すべてじゃないってことを、私はわりと最近まで許さなかった。というより気づけなかった。なんでだろう、相手のことを丸ごとわかった気になっていた。21歳のいま、そんなことはあり得ないってわかる。