hellobonjour

大学生やってます

南瓜とマヨネーズを観ましたよっと

メモを見たら「なにはともあれオダギリジョーです。そして引けを取らない太賀です。」とだけ書かれてあって、いやこれ感想というよりただの感情、感情の爆発が込められているだけの殴り書き残しじゃないかと過去の自分に呆れて、今度はちゃんとレポートを書いてやるぞ、と予告編見直したらもうほんっとに「なにはともあれオダギリジョー!そして太賀!」しか出てこなかった。

 

ヒロインの臼田あさ美はシンプルに良かった。というのは映画の雰囲気にしっくりき過ぎて、アクセントにはなっていない。馴染んでいて、主演なのにうまく存在感が消えている。彼女の着ているパーカが可愛い。彼氏の服を借りてます感があるわけではないのにボーフレンドぽさがあり似合っていると思う、素敵だ。オダギリジョー演じる昔の男とのラストシーン、ラフに着たパーカとつっかけたサンダルがいやにリアルで、踵を返して歩くヒロインの動きがなんとも切ない。その選択をした後ろ姿に、悟りと諦めと、糸のように細い未練を引き連れているのが見える。

 

ギターがあるなら歌を歌おう、ギターがなければ手を叩こう、ああ道の向こうには猫がいる、3回まわってにゃあと鳴く、にゃあ、にゃあ。ゆっくりと歌い上げる太賀の、ヒロインのために作ったわけじゃないという歌がヒロインを泣かせる。“迷子の誰かさん”は誰だろう、過去の恋愛に浸るようにオダギリジョー演じる男と逢瀬を重ねるヒロインに向けて?いまの恋愛を失くさないように自分を売って彼氏を手助けしようとしていたヒロインに向けて?バンドマンの彼氏、昔の恋人、ありふれたような話をありふれた言葉と映像で見せていくなかで、臼田あさ美、太賀、オダギリジョーのそれぞれの魅力が3色はっきりしている。世の女の子はどちらの男を選ぶのだろうか、どちらをとっても片方が心に残るような相手なら、いらない方がいいと思える強さが欲しいと思った。私はどちらも欲しいしだめなら片方だけでもいいです。

 

 

南瓜とマヨネーズ」鑑賞記

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