hellobonjour

大学生やってます

椎名林檎のオススメを、少しだけ

椎名林檎の良さに気づき出したんだけど、おすすめくれ」

高校時代の友達からいきなりインスタのDMが届き、私は脳内ですぐさま林檎嬢の音を再生した。自分のアイフォンのミュージックプレイリストを頭の中で操作する。

 

 

「おいしい季節」

「長く短い祭」

「いろはにほへと」

 

とりあえず、ほんとはもっとたくさんあるんだがあるんだがあるんだが、ううむ、とりあえずね、最近のものをね、たくさん送ると億劫になって聞かなくなるかもだから(私がそう)、と3つほどオススメを送らせてもらったんだけど、ああもう、どんどんと、あれもこれもとオススメが溢れてやまないので、ここに書き記したいと思います。

 

まず上記3つの良さ。

「おいしい季節」ぜひともライブ・バージョンでみてほしいです。真っ赤な衣装を着てうたう林檎嬢の、なんと麗しいことでしょう、そしてなんと素敵で計算しつくされたステージのライト・アップ方法でしょうと、目頭が熱くなる。ななめ後ろでギターを弾く浮雲さんも真っ赤なスーツを着ていて、林檎嬢のセクシーさを浮き彫りに際立たせている。ああ、ラスト、裾をまくりあげる彼女の、なんて濃密で儚い歌詞を叫ぶのでしょう、なんてほとばしる才能でしょうと、感極まって涙することが何度あったかわからない。おいで、ここへ急いで、時間が溶けてなくなるよと、〝旬〟がいかに〝旬〟であるかをとうとうと締めくくる素晴らしさに目眩がする。

 

 

とまでは言わず、友人には「ライブバージョンでみて」とのコメントを添えるだけに留めた。

 

 

「長く短い祭」これはですね、MVがとにかく格好いい。林檎嬢はテレビとして映っていて、カメラが追っている女性はモデルのようなダンサーなんだけど、この人も髪がショートカットで、くるくる踊るさまはまさに真夏のきらめく蝶って感じで、素敵。愛憎、という物語のシーンに戦慄します。歌詞の中の「ちょいと、女盛りをどうしよう」とうたう部分があるんだけれど、「我らの夏」と言いくるめることのできる夏を、毎年、体感したいと思う。

 

 

「いろはにほへと」これもまたカッコいい林檎嬢がMVで見れる曲。松下奈緒のドラマの主題歌に使われてたもので、和風の雰囲気でイカしてる。「黄色い百合よ何故、別れ際に笑ってる?永遠を欲するのは無為というの」の部分にシビれるよね。林檎嬢がひたすら横顔だけをみせて歩くだけなのにうっとりする。

 

 

他にも、

カプチーノ」ああ、これもオススメで送ればよかったと今からでも送りつけようかと悩むほど。かなり前に林檎嬢ともさかりえに楽曲提供として差し出して、最近になって林檎嬢が歌うのを配信したんだけど、この歌詞の、なんと甘く官能に満ちた、男と女の情緒を表していることだろうかと惚れ惚れしてしまう。「今度会うときはコートもいらないと、そんなに普通に言えちゃうのがわからない」冬がすぎて、春も会おうとする男のそんな些細な発言に、女は敏感になっている。「…ミルクの白に茶色が負けている」甘さと、コーヒーの苦味の比率。「全て味わって確かめて、イーヴンな関係になりたい」イーヴンとはつまり、対等な、ということ。微妙な駆け引きが垣間見えるようなやりとりの情景がいじらしいすぎる。

 

 

「二十一世紀宇宙の子」時代は君のもの、とでもいうような閃光さのある歌。未来に希望があるような気がしてくる、なのにラストには「悲しみもたずさえて生きてこう」と歌い上げる曲調にこれまたウットリ。

 

 

「きらきら武士」おふざけソングながらもめちゃくちゃ可愛い林檎さん。ライブ・バージョンでは浮雲さんとのコラボに胸がじゅくじゅくしちゃう。エロティックなムードを醸し出しながらも淫らではなく妖艶になるステージが魅力。

 

 

もっといっぱいあるのに、東京事変の歌なんかも引っ張り出したら「今夜はから騒ぎ」とか「能動的三分間」とか「透明人間」とか「スーパースター」とかもうたくさんたくさんあるのに、と、溢れるやり切れなさがいっぱいで、自分のプレゼン力を磨いて行こうと思った次第。ピックアップするのが難しい。どれもいい曲。どれも最高で最強で素晴らしい。そうそう、「この世の限り」なんかも聴いてほしいし、そこから映画「さくらん」にハマってほしいななんていう押しつけを、いつか私は誰かにしてしまうと思うんだ…