hellobonjour

大学生やってます

昨日のお客さん

昨日はボジョレー解禁日であったので、私の大好きなワインが飲めるという素敵パラダイスなサ〜ズディ〜でもあったわけですが、20時に開店して早々、きてくれたお客様KKさんが、買い出しで寒くなった私をボジョレーワインを飲みながら出迎えてくれました。

「ワイン、飲む?」

こんなに心ときめく誘い文句があるでしょうか。思わずにこにこ笑みがこぼれる私に、マキさんが小さなグラスワインを持ってきて、ボジョレー用のミニボトル(375ml)を新たに追加し、注いでくださいました。

 

ボジョレーのワインと、そうでないワインという2種類を飲み比べて、ボジョレーではない方のワインが飲みやすくて美味しかった。ボジョレーの方は、渋みがあって、なのにぶどうジュースのような味わい。久しぶりにワインを飲めたテンションで、一気にくいくい進んでしまう私を、KKさんもまたにこにこと嬉しそうに微笑んでくださる。嬉しい…私は焼酎もウイスキーもビールも飲めないので、滅多にお店でお酒を飲むことはないのだけれど、こういうことがあると嬉しくて楽しくてテンションがじわじわあがってきてしまう。あと笑い声も大きくなる。でも仕事をしなくちゃだし、ヘロヘロになってしまったらママさんにもう飲んじゃダメと言われてしまうので、どれだけ飲んでもちゃあんと仕事はしますよ、というふうに、飲んでないとき以上にテキパキと動くようにしている。それとお水を飲むことも忘れずに。

 

 

まどかさんが別のお客さん(KBさん)と飲んでいて、ボジョレーの話題になっていたので一本いくら?とママさんに聞いたところ、3000円とのことでこちらでも2本飲んで飲み比べをされていた。まどかさんはお酒が強い。焼酎もウイスキーもがんがん飲むし、どれだけ飲んでも顔色ひとつ変えず、ずっと「まどかさん」のままである。たまにテンションが高いときがあるけれど、乱れるなんてことはなく、すごいなあ、と尊敬してしまう。仕事ではがんがんばんばん飲むのに、プライベート、外へ出たら一滴も飲まないところもまた、興味深く、「まどかさん」という存在を確立しているなあと、ますます私は勝手に一目置くのである。

 

まどかさんはワインもいける口のようで、どのくらい飲んでいたのかはわからなかったけれど、ふふふ、といつもと変わらずKBさんとおしゃべりをしながらお酒を飲んでいた。同席していたみかさんは酔っ払っていた。

 

 

ボックス席には若めの人が6人できて、最初こそは静かだったのに、カラオケを歌いはじめた途端に騒がしくなって、端に座ったお客さんと話していてもうるさくて聞こえないというのが何回もあり、つまらないわうるさいわでほとんどそちらの方へは行かなかった。やっぱり大人な色気のあるひとがすきだなあ…などとぼんやり思い、HYさんやMKさんあたり、来てくれないかなあ、と願ったりしていた。

 

 

YMさんはたまにくる。先々週もきてくれて、ひとりで飲み、今日はかすみさんがついた。お客さんの多さに、かすみさんは行ったり来たりしていたので、少し私はYMさんとおしゃべりをする。ご飯の話に花が咲く。いつも美味しそうなものを食べ、飲んでいるYMさんの、見せてくれる料理の写真を見るのがすきだ。この日も、九段下にあるパスタ屋さんや、新橋のガード下の飲み屋などの最近の食べ物についておしゃべりをする。ルーベンス展にいったらしく、パリのルーヴル美術館でみたモナリザをみせてくれた。私も今年の2月にいきましたと同じく写真を見せあっていたところへ、かすみさんが戻ってきた。私は洗い物をしたり、KKさんと少ししゃべったりと、これまた行ったり来たりしていた。

 

 

23時半前に、団体のひとりからタバコを買ってきてくれと買い物に行ってすぐ団体が帰り、何人かも終電だからと帰り、私は、ママさんが「先生」とよぶMEさんと初対面ながら西荻窪などの話をしてワインをいただいた。ママさんはあっちゃこっちゃしていて忙しい。ボックスの片付けも、カウンターの片付けもなにもできず気になったけれど、ワインを早い時間で飲んでいたせいか、眠くなってきている。からだが軽くないことに、片付けの億劫さがうまれる。ママさんはお会計したりお客さんのお見送りをしたりして、私はMEさんと話しながら、みかさんが洗ってくれるグラスを拭くなどしていた。

 

 

カシューナッツのMRさんを最後に、私とママさんとみかさんだけが残り、ママさんはビールの上にボジョレーも飲んでいた。ママさんがワインを、味見、といって少しだけ飲むのは何度かみていて、それ以上注ぐと目で制されるのであまりワインを好まないのだと思っていたのだけれど、昨日はカシューナッツのMRさんがワインを飲まない代わりにママさんがふつうにぐいーと飲んでいたので、少しばかり驚く。酔っ払っているんだろうなあと思いながら、私は自分の適量を守りながら、最後の一口を残して洗い物に専念する。

 

 

大ママから電話がかかってきたので、ママさんを残してひとりでタクシーに乗って帰れることになった。HYさんは来週きてくれるらしい。楽しみだな、そういうときに楽しく心地よく酔っ払いたいなと思う。