hellobonjour

大学生やってます

そしていざ、ローマへ。不安を抱えて

さて、昨日の続きである。

イタリアひとりツアー旅行、最終日ローマを残すところ1日、私は絶体絶命の立場にいた。要点をまとめると、

 

・ひとりで参加している

・手持ちの日本円はほぼゼロ、ユーロは20前後。クレジットカードはなし。

 

ここまでは、まだよかった。いや、良くはないのだけれど、まだマシだった。私はシャワーを浴びながら、頭の中でお金の計算をしていた。このホテルからローマ市内へはだいたい20ユーロだというので、4人で割ったらひとり5ユーロくらいで済む。帰りのタクシー代も考えるとして、まあ、ほとんどなにもできないけれど、まあなんとかなるだろう、と思っていた矢先である、添乗員さんからの電話だった。

 

「1人抜けて、3人で乗ってもらうことになりました」

 

…え?である。目の前が真っ暗なのに頭の中は真っ白である。どういうことだ。お金が底を尽きかけている身にとって、ひとり分はかなり大きい。なんていう仕打ち。おばさんは若者の起床時間に起きれないという。なんということだ!おばさんのくせに!と、怒りやらショックやら不安やらで動悸がおさまらないまま、「大丈夫ですか〜?」と明るく確認する添乗員さんの声を遠くに聞きながら、はい〜大丈夫です〜と生返事をかえし、シャワーをでて、とりあえず落ち着こう…と分析してみた。

 

 

・4人で乗るはずの予定だったタクシー乗車が、3人に変更になった。

 

 

ああ、分析したところで、結果は変わらない。3人が5人になるはずもなく、ただただタクシー代が上がらないことを祈って、目覚ましをかけるとともに眠りについた。もうこうなったら、なるようになれ、なのである。じゃっかんの不安を残しつつも、なんとか乗り切るだろう、乗り切ってみせる、と謎の確信をもって、目を瞑った。

 

 

 

 

そして、翌日早朝。ホテルのビュッフェでモーニングを食べる。市内へ行って、食べ物にありつけるかまあ、最悪、食べ物にお金を使ってあとはタクシーを使わず歩いて帰ろうかという計算に至った。だいたい1時間ほどでつく見込みなので、まあなんとかなるだろう、まずは腹ごしらえよ、と、デニッシュを食べ、パウンドケーキなるものを食べ、フルーツ、ヨーグルト、並べてあるものはあらかた食べた。そして、いざ、年下女子大生2人組と、出発のとき…