hellobonjour

大学生やってます

去年の11月1日

秋だなあ、と思える、今日の天気なんかまさに秋晴れで、まぶしくて部屋からみたら汗ばみそうなほどなのに、外へでるとやや寒い。それでも日差しは強くて、がっつり陽の光を浴びて自動車教習所に通ってきました。

 

 

キンモクセイの匂いを嗅がずとしても、自然に、自動的に、私は去年の思い出がよみがえる。去年のいま、私はイタリアツアー旅行へいっていて、ミラノに着いたばかりだった。11月1日、私はひとりで旅行に参加し、人生2度目のヨーロッパひとり旅にどっぷり浸かっていた。

 

 

私は20歳で、ツアー内では最年少だと思っていたけれど、私より年下が、いた。大学1年生の女の子2人。同じ大学だということを、後日知る。

 

最初、往路の飛行機で私の近くにすわっていた。はしゃぐ年頃なのはわかるけど、やかましいな〜と思っていたくらい。集合時間ギリギリにくる彼女たちは、ツアー内ではなにかしでかしそうな雰囲気と思われた。だけど、正直で、常識人で、なにより好奇心にあふれていた彼女たちは、まわりの人とすぐに馴染んだ。私も、1人で、しかも女学生ということもあってか、心配してくれるひとや声をかけてくれるひとがいたのでツアー内のほぼすべてのひとと言葉を交わした。

 

 

それでもそれはもはや旅の中盤からで、序盤から初対面のひとと仲良くする空気はまるでない。私も皆無だし、そもそも仲良くするつもりで行くわけじゃない。むしろ煩わしいから、ひとりでいくの。でも、だからといって拒否するわけではなくて、話しかけてくれるのはもちろん嬉しい。仲良くなりたいな、と思う子がいて、自分から声をかけることもある。旅をしていく中で、同じ時間を共有することでうまれる繋がりを、私はすごく貴重な価値あるものだと思っている。自然にその流れになるには、最初からむりをしないことだな〜と、仲良くなってから「どうしてもっと早く声をかけなかったんだろう」と思いながらも、やっぱり自分の目的をちゃんともった上であることが一番だと気づく。この場合、目的とは、その旅を心から楽しむことである。建物、食べ物、文化、アートを、存分に吸収しようとすることである。そのために、私はひとりで、動きやすいようにとひとり旅をするんである。

 

 

さて、さきほどの大学1年生女の子2人組に、私は後々、たいへんお世話になる。そらもう、今ではお茶を飲みながらあの頃の話をし、笑いながらも頭を下げたい思いなんである。旅をしてると、いろんなことがあるなんて月並みなせりふですが、まさにその通りなんである。ああ、11月1日のミラノから始まって、ベネチアフィレンツェ、ローマと、私のイタリア旅行はそれぞれに思い出を刻んでいて、うっとりしまくる秋の日中でございます。f:id:tearosejuli:20181101184339j:image