hellobonjour

大学生やってます

失くしものはなんですか

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私事ですが、本日大本命である出版社の書類選考に見事撃沈、完膚なきまでに叩きのめされました。

 

 

通らなかった言葉、叶わなかった思い、息を吹き込むように完成させた私の言葉たち、文章の数々。第1関門で突っぱねされればむしろスッキリしたものです。テストや面接といった実力勝負で落ちたのではなく、私の全てを注いで捧げた、渾身の文章とアピールで通らなかったのですもの。文句のしようがありません。ある意味ホッとしました。縁がなかったと潔く諦められることがまだできたから。私の私による私だけのあの書類は、他の誰でもない私だけのラブレターであって、誰にも添削させない、全身全霊をかけて描きあげた証文書みたいなものだったから。

 

 

これでダメなら縁がなかった、行きたかったけど、行けなかったけど、これからも愛してるよ出版社!雑誌社!まだ就活は終わらないけど、これでひとつ目標が終わったことに対して、どう扱ったらいいのかわからないでいる。「憧れのままでいいんじゃない?」とも言われたこともある。それでも私は、あの素敵な媒体の数々を生み出す会社の中に呑まれ込んでいきたかった。憧れで目標で夢で理想で、ああ私、この会社に入れるならどんな犠牲も払ってやる、結婚なんてできなくていいし毎日仕事をこなして生きていく、後悔させないから、私をその輪に入れて欲しいと、時に泣きそうになりながら願って祈って、未来の自分に不安と期待をして今まで生きてきた。そこへ入れなかったら、私はどこへ行けばいいんだろう、どこが私の居場所なんだろうと、coccoの歌に浸りながら露頭に迷う。

 

 

もっとオタクになれたら。もっといろんなことを勉強してたら。今の私の、なんて中途半端、なんて生半可、なんてぬるく甘い考えであることでしょうか。そこそこなんかじゃ足りない、もっと極めてもっと深掘りしたいのに、しなくちゃいけないのに、私って今までなにしてたの?根拠のない自信が先走りして、そんなこと薄々気づいてて、でもそれがはっきりと形に今までなっていなかったから、どこかで頭をぺちっと叩かれなきゃいけないんだなとは思ってた。「調子にのらないでね?あなたなんかまだまだなんだよ?」と、思い上がった私をたしなめてくれる何か。自分は特別だときっと誰もが思うであろう自惚れを消し去ってくれる何か。それが今回、見事に頭上から落ちてきて、今、私はなけなしのプライドをもって立ち尽くしている