hellobonjour

大学生やってます

360度どこからでも感じる杉下さん

プーシキン美術館展

旅するフランス風景画

 

ロシアのモスクワにあるプーシキン美術館が収蔵する作品の来日ということで上野へ。パンダなど目もくれず。確か名前がママがシンシンでパパがリーリー、生まれた子供がシャンシャンというらしいですね、漢字でかくと「香香」ってウォンカーウァイの映画に出てきそうなネームでちょっと憧れる。

 

せっかくなのでガイドイヤホンを拝借。アナウンサーは水谷豊。これがもう本当にビックリ、水谷豊といえば夕方に放映される某ドラマ番組でご活躍されていますが、冷静沈着かつクセのある絶妙なキャラゆえに当時高校生だったこの私をもとりこにした渋い俳優、彼の丁度いいアクセントやイントネーションで絵の解説をしていってくれるあの音声ガイドはとっても聴き応えがあり、もう最後のアナウンスでは完全に「杉○○さ__________ん!」とファンさながら某ドラマを思い浮かべて脳内で拍手喝采してました。いやぁ良かった。これで550円なんてお得すぎる。回し者ではありませんよ、是非。

 

 

さて肝心の絵。展覧会へ入って気づく。そういえば、私、風景画ってあんまり興味なかったわ、なんて思いながらクロードロランの「エウロぺの掠奪」のストーリー性に惹かれて進んでいく。やっぱり風景とか静物とかよりも物語性のある人物像が好みで、モネの「草上の昼食」にウットリしたりピエールボナールの「夏、ダンス」に和んだり、ピカソの「庭の家」に感心したりアンドレドランの「港に並ぶヨット」のカラフルな色合い、豪快な筆使いにわくわくしたり、ゴーガン「マタモエ、孔雀のいる風景」にときめいてルソーの「馬を襲うジャガー」にヒヤリとさせられ、レオポルドシュルヴァージュ「赤い人物のいる風景」に心をかき乱されて鑑賞が終了。

 

 

印象に残った作品を思い返してみると、どうやら自然なものを描いた絵にあまり惹かれないみたいで、もっとダイナミックな!それでいて憂いのある鮮やかな!という注文が出てきてしまう。毎日花を飾る生活とかしてみたい。そうしたら見方も変わるのかななんて思いながら、モネの絵のピクニックに想いを馳せて6月の空に幸福を感じつつ花を買うどころか部屋の掃除もしないまま終わったっていう一日でした。

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