心変わりの相手はぼくに決めなよ

なんて軽快でグッサリ胸を突き刺す口説き文句であることかブギーバック、こんなこと言われたらコロッと決めちゃうに違いない、心変わり決めちゃうに違いない、それまでの過去の男に踵を返せちゃうに違いない、クラブで他の女とイチャコラしてる彼氏に愛想を尽かしかけた彼女に一目惚れしたこの曲の主人公であるB系ボーイが声をかけてムーディに発展させてゆくストーリーが浮かび上がります。完全な私の妄想です。場所は渋谷のクラブで。VISIONのあの大きなボックスで。

華やかな光で満たされるダンスフロアーの中で、ハーモニーにそっと包まれながら、1,2,3を待たずによくない？これよくない？よくなくなくなくなくなくなーい？ってめちゃくちゃドキドキ緊張を隠すためのクールでヤングアメリカンな‘僕’は軽いノリを装って‘彼女’に近づきつつ、ロケットがlockするジューシーなフルーツのように特別な唇がほんのちょっと困ってる様子に見惚れながら、神様がくれた甘い甘いミルク＆ハニーに夜のなかば感謝して、彼女にファンタジーを捧げるためにラブマシーンとなった結果燃え上がる僕たちは2人きりのワンダーランドを創りあげる。もう彼女の心は僕のモンである。テーブルにあった誰のか知らぬ置き去りになったピザとチキンをかっこみおまけにビールも飲んで酔っ払った僕の渾身のナンパである。極めつけの一言がこれである。

心変わりの相手は僕に決めなよ。

いつか私がどちゃくそモテる男になったなら、そらもうオダギリジョーとか窪塚洋介あたりの顔面になったなら、夜毎出会う女の子たちに使いたい。口説いてきた数々の女同士が結束しちゃったりしてね。「あのクソ男、ほんとサイテーね」とかって言われてみたい。ああ、めかしこんでパーティーに行きたい、ミラーボールがずっときらきら回ってる下でワンダーランドを構築できるような人と出会いたい。ブギーバック！