hellobonjour

大学生やってます

昨日のお客さん、その8

月曜と打って変わってひまだった火曜日。ママのおつかいでMannekenマネケンでワッフルを買うも、前に並ばれたオバチャマ3人で足止めをくらい結果1分遅刻してタイムカードを押した。ママさんからのメッセージに気づかず、19時過ぎにみかさんがきたと思ったら20分頃お客さんが来た。3人。まじか。栃木からきたらしく、手土産にエシレをもってきていた。私のめざとさは血筋である。フロランタンとレーズンバターなるものをひとつずつくれた。お菓子をわけてくれるひとは良い人である。私のニコニコ度が上がった。KNKさんはテレビで見たことのありそうな顔である。コメディぽさがある。12月の予約を承った。2回もくるらしい。ありがたやありがたや。

 

 

昨日に続き、HSNさんがくる。オージーと呼ばれている。誰かに似てるんだよなあ。かすみさんが仲良いらしい。偶然にも、そのあとオージーさんの先輩だというNGNさんもきて、合流。2年ぶりにこのお店に立ち寄ったというオージーさんと、なんたる偶然か。オージーさんは21時過ぎの電車に乗ってかえらなければならないというので早め帰宅し、NGNさんには、新しく入ったせいらさんとなおさんがついた。2人とも普通で、となりにかすみさんが立つとかすみさんの綺麗さが際立つ。真っ赤な服を着て細く、真っ黒な髪をして、ほとんどすっぴんでも映えるかすみさんの美しさが格別化していた。それと同時に、どうしても2人の地味さも確立されていて、「きれい」と「きれいじゃない」の違いをはっきりと感じる。まきさんは「かわいい」部類だと思うので、またすこしかすみさんとは異なる雰囲気だから比べようがないのだけれど、それとちがって「きれい」にも「かわいい」にも形容しがたいひとを見ると、ああ人を圧倒させるものって外見だけじゃないとわかっていながらもそれでも少なからず外見は必要なんだと改めて思う。外見どうこう関係なく、「いい女」が存在することも知っている。それにぴったりと当てはまるのがまどかさんだ。自分のスタイルをもっているまどかさんは、B型という血液型をきいてますます納得してしまえるほど、自分というものをもっている。「いい女っていうのはな、まどかみたいなことを言うんだよ」「まどかちゃんみたいにいい女になりなさーい」お客さんにも、大ママオーナーにも言わしめた言葉である。なにがどういい女なのかは、おいおい伝えていくとして、とりあえずファンの絶えないひとなのである。

 

 

外見では魅力を伝えられなければどうしたらいいか。中身を磨けばいいのである。簡単なのである。お料理教室にかようとかそんなんじゃなくて、まあそういうのでもいいんだろうけれど、なにはともあれ知識を増やすことだと思う。それとトーク力。頭の回転の速さ。それらに、自分のキャラがあいなって、ひとは自分という存在を確立させる。アピールする。私にはまだこの新人2人が、どうにもアピールできる中身があるように思えず、勝手ながらとなりで話を聞いていてイライラしてしまった。別に私には関係ないのにね。イライラするのが嫌で黙った私に気づいたひとはいない。

 

昨日のお客さん、その7

昨日は月曜にもかかわらず、まあ最近は月曜も金曜も関係ないみたいで、そうそう、12月は忘年会シーズンで忙しくなる!といわれがちの飲食だったのが、最近では11月にちょいちょい催されるみたいで、そもそも忘年会自体が減ってるらしく、目が回るほどの忙しさは期待できそうにない、というのが"最近"でいう"最近"とのことみたいで。へえ、なんだかはりあいないなあ、と思わなくもない。2年前、居酒屋でアルバイトをしていたのを思い出す。あのときの店長の売り上げは相当なものらしく、いまだに越えることができないんだそうな。しぬほど忙しかったもんなあ、なんだかんだ楽しかったけどなあ、やっぱ時間忘れるほど動きまわれるってたいへんだけどやりがいあるし後になって思い返せば楽しい思い出としてインプットされるんだなあとしみじみ思う。みんな忘年会してくれ。そして私も忘年会したいぞ。なんなら飲み会がしたい。というか飲みたい。お酒が。ワインが。みんなでワイワイもしたいけど、すきなひととしっぽりゆらゆらキャンドルの炎のような酔い方ができる飲みもしたい。要するにあそびたい。だれかあそんで。もうすぐ年が明ける前の私とあそんでyo!!!

 

 

さて昨日、1ヶ月以上前から予約のはいってた団体さんへのおもてなしパーチーということで大ママオーナーが料理をし(私も手伝いママも手伝った)18時きっかり(これがもうほんとにきっかりで、ドアの前で待機してたのか?てほど)に入店、2時間たっぷり料理とお酒を楽しんでもらい、そのあとも数時間はんぶん以上のひとが残って飲み会していた。

「からあげ」というのが、北海道と関東では作り方が異なるらしく、塩と胡椒で味付けしてつくるものを関東でいうからあげ、醤油やにんにく、しょうがで味付けしたものを北海道でいう「ざんぎ」というらしい。北海道出身のかすみさんが、「こっち(東京)でてきて、からあげたべて、全然違うー!てなった!」とお客さんと盛り上がっていた。こっちのからあげは、ケチャップとかレモンとかを添えられるけれど、ざんぎはそのままで食べられる。居酒屋で出されたときなんとなく違うなあと思っていたら、そういうことだったのねと私もびっくり。

 

 

TSさんとYNさん、GMUさんがみかさんとくる。青いミニワンピースをきためぐさんがTSさんについていて、ビールを飲んでいた。案の定、22時半過ぎには酔っ払って、ママさんに大丈夫?とニラミをきかされていたり、kiroroの歌を大声で歌ってはまわりがびっくりした顔で見ていた。下手だった。

 

 

 

トイレ好きの後輩ちゃん

TOTOに行きたいの」「トイレが好きなの」

中目黒のハンバーガーショップGOLDEN BROWNで私はアボカドバーガーを食べながら、後輩ちゃんN子のはなしをきいていた。トイレ?

 

 

初めて後輩とあそぶという私的わりと一大イベントのしょっぱな、彼女からとびだす言葉は興味深い。「今からもうTOTOにいきたすぎて、それしかない」「小学生のときからなぜか、1年に一回はハブられるんだよね」「友達とバイトと家っていう3つの関係が、どれかひとつでも上手くいかないと全部うまくいかなくなる」など、自称メンヘラを公言するN子は語る。友達関係やらはおいといて、トイレの話を聞こうじゃないか。

 

 

現在3年生である彼女に、就職先の希望をきいてみると、「TOTOにいきたい」との即答であった。TOTOって、あのTOTO

「そう、トイレつくってるあのTOTO

なんでまた、トイレ?

聞けば、去年カナダへ留学していたというN子。そのとき、外国のトイレの居心地の悪さに辟易し、日本のトイレの素晴らしさを伝えたい、海外のトイレに日本のトイレを導入したい、と考えたそうで。

 

 

「ちっちゃいときからトイレが好きで。トイレって自分の空間でしょ?自分だけの。うちの家、トイレに本棚あったりして、よく篭ってたなあ」

 

なるほどね、1人になれる時間って、そらいろいろあるけど、トイレってまた別の空間だよね、マフィアのボスもトイレの時だけは心から休めるっていうしね。知らんけど

 

 

リクシルもあるけど、でもトイレだけじゃないから。TOTOのほうが、トイレに重きを置いてるって感じで」

へえ、そうなんだ。そういえば私の家のトイレってどっちにしたんだっけ?あとで確認しようっと。

ちなみにそのあと行った中目黒駅のガード下にあるCITY BAKERYのトイレはリクシルでした。「だめやな」と言って彼女はトイレに入らなかった。笑った。

平野紗季子さんとLicaxxxさんのトークセッションに。「自己満足の先に」

行ってきました見てきました、平野紗季子さんとLicaxxxさんのトークセッション‼︎

テーマは「自己満足の先に」。

 

朝の9時15分におきて(目覚まし)10時6分に家を出て10時37分くらいに三田駅につき、慶應義塾大学三田キャンパスの場所もわからぬままなのにひとの流れに沿っていくと見事到着する快挙をなしとげ、11時前に教室前で待機(予約をしていった)、11時半過ぎに登壇した2人をみてからはもううっとりの時間でした。

 

 

平野紗季子さんのトークを聞きたいがために来たこの対談、Licaxxxさんのことは雑誌とかで知っていた程度だったけれど、彼女の「マルチアーティスト」という肩書きの内容も知れて、面白かった。

 

 

2人とも、好きなことに対する貪欲さ、もとい自我の強さというのがすごくて、やりたいことしかやりたくない、やりたくないことはやりたくない、でもやりたいことの中でも、やりたいこととやりたくないことは出てくるわけで、でも自分に嘘はつかないってことは気をつけている、自分に嘘をついてしまったらキリがない、自分がやりたくないことは断らせてもらっている、それで生きるのに困ったことは今の所一度もない、など、彼女たちのポリシーの話などを聞かせてくれた。

 

 

「良い悪い、じゃなくて、好きと嫌い」

これはLicaxxxさんが言っていた言葉。すごく良いものとすごく悪いものって、一概にはいえない。自分がどう思うか。自分が好きか、そうでないかを見極めるのが大事?

 

これはほんとにそうだなあと思う。この話でいえば、例えば質問コーナーで、「流行のお店、音楽についてどう思うか」といったものに対して、「まあ、一応チェックくらいはするけれど、自分が好きかどうか気にいるかどうかは別」みたいなことを2人とも言っていて、平野さんに関しては「情報を伝えるというより、物語を伝える、みたいな」だと言っていて、そうそうそうそうそれそれそれそれ__________‼︎私がしたいのに近いうわ__________ん‼︎となったりした。私がしたいのはストーリーを作り上げることだけれど、でも平野さんのしていることに憧れがあるのは事実で、「お昼ご飯なんか、美味しくなかったらまた別のとこ行きます」と語る食への欲求さにはひれ伏すというか、そんなことをしながらもあの小さい顔と体型への羨望をまじえながら、私は彼女の内にはなにが秘められているんだろうとますます興味が沸くのであって、慶応大学卒・大手広告代理店入社履歴をもつという背景にも、ああ勉学って大事なんだなあと思わせられる。Licaxxxさんもかなりの勤勉者らしく、在学中は友達がほとんどいなかった、講義が面白くて授業に出ていたとおっしゃっていた。ネクラだよね、と笑い合う彼女たちは、だけど明るくて、その熱量に羨ましさを感じられずにはいられない。「オタク」であるということが、いかに難しいか、大変か、私は「オタクになれる」人のことを一種の才能だと思っているので、2人のその見事なまでの「食へのオタクさ」「音楽へのオタクさ」に、まさにシビれてしまうのである。

 

 

Licaxxxさんは、「授業にはでたほうがいい、面白いし」と最後一言コメント。これも、本当にそうだなあと、つくづく思うのは、もう私が授業をとらなくていい環境になって、大学生活を懐かしんでいる証拠かな。出たら出たで面白いんだけど、わかってるんだけど、出るまでが面倒なのよねえ、でも、やっぱちゃんと出とけばよかったな、と思う講義がいくつもあって、ああ、惜しいことしたなあって思ったり。

平野さんは、「暇を、無理やり埋めないほうがいい」とのこと。「スケジュール帳が真っ白でも、焦って、むりやり予定を入れたりしないこと。スケジュール帳が白いと不安になって、恵比寿でランチ、とか、入れたくなるだろうけど、暇な時間って実はすごく大事で、学生の時しかできないし、私も、リカックスもそうだと思うけど、暇だから、私は大学で食の本読みまくったりできたわけで。だから、暇の時間をムリに埋めようとしないで」。

暇な時間は作らないようにしている私だけど、それはその時間を自分の好きな時間に使っているからであって、それならいいのかな、いいんだろうな、と勝手に解釈して満足してみたり。

 

 

「オンとオフの境目はあるか」という質問では、2人とも「趣味の延長、みたいな感じだから、ないかな」とのこと。平野さんも、「食べてる時って、普通に素だよね」、Licaxxxさんも、「ぼーっとしてる時って、音楽聞いてるから、ぼーっとしてるようでめちゃくちゃインプットしてる、みたいな。だからオンオフがあるというよりは、常にインプットっていうか、取り込んでる、だからオフとかっていう感覚?はない」と喋っていた。

 

 

インプット、ひたすら取り入れるということ、それは並々ならぬエネルギーが必要なわけで、好きという感情だけで動かせるものなのか、そのモチベーションはなんだろう、だけどその最大限の力である「好きということ」を大事にするためにも、私も「好き」を原動力に、どんどんインプットしていきたいと思った。

中目黒で後輩ちゃんとランチへの道のり

初めて後輩とあそびにいったのだけれど、その後輩ちゃんとは同じサークルながらほとんど喋ったこともなく、大学や飲み会で顔をあわせれば女子高校生のようにきゃあきゃあ言い合って終わる、みたいな感じだったから、いざ学外で会うとなると新鮮で、しかも「後輩と2人だけで遊ぶ」ということをしてこなかった21年間だった私であるのでそれなりにいろいろ考えたりした。

 

 

まず、ご飯である。きっかけは、私がインスタのストーリーに投稿した飲み屋に後輩ちゃん(N子)が反応したからで、なにを食べるかというのは重要なポイントであるに違いないと決め込み、彼女になにが食べたい?(ランチ)と聞くと、

「焼肉か、魚介類」との返事が。むっちゃ難しいやんけ_________‼︎もっとこう、ピザとかパスタとか、ハンバーガーとかじゃないんか__________い‼︎としばらく放心したのはいうまでもない。そこそこの焼肉なんてランチでいえばだいたいどこもたかが知れているし、まして牛角なんて高校生みたいなことはしたくないし、魚介類ってなんだ?パエリアとか、そんなオシャンなものなのか?それともお刺身とか、そういうランチでいえば定食というのもアリなのか?そもそもそういうのはやっぱり築地とかに連れていった方がいいんじゃないか?でも築地っていまどのくらいが豊洲に移転してるんだろうか…と考え、インスタで見つけた恵比寿のお寿司定食ランチで良さそうなところをとりあえずピックアップしておいたりするなど。そうこうしている間に、「民族系のカレーとかもいい」ときて、カレーとな‼︎だったら行きたいところあれもこれもあるぞ‼︎となるも、でも民族系ってなんだ、日本カレーじゃあかんのかな、とこれまたあれこれと探し始める。そしてめぼしいお店をいくつかインプットした上で、N子に行きたいエリアを聞く。横浜住まいだという彼女には、都心へ出てもらうしかない。横浜まで行く気はない私である。

「焼肉だったら渋谷あたりありそう、魚介だったらパエリアなら銀座、カレーだったら中目黒行きたいところある」と伝えると、中目黒をご所望とのことで、すぐさま中目黒ランチを検索しにかかった。

 

 

中目黒だったら、ピザはあそこ、ハンバーガーならあそこ、と「行きたいお店」リストを作っていたのだけれど、そのどれも違うとなるともう中目黒に行ってお店の散策をしたくなるくらいなんだけれど、そうするには暇とタイミングがなかったので、諦めて口コミと情報に頼ることにした。

焼肉を一軒、しゃぶしゃぶを一軒、魚介というにはわからないけれど良さそうなお刺身定食屋さんを一軒、そしてカレー屋さんを二軒ほどピックアップしたので、もうこれは直接会ってから彼女に決めてもらおう、と当日になった。

 

 

おはようございます〜と挨拶もそこそこに、彼女は開口一番、「昨日飲んでて、二日酔いなんです〜」とのこと。二日酔いに食べれるものってなんだ⁉︎なにが食べたいんだ⁉︎オネーサンは久しく二日酔いになっていないのでわからんよ…いいなあ楽しそう…

 

焼肉か、しゃぶしゃぶか、はたまたカレーか、それともハンバーガーかピザか?と選択肢を提供すると、彼女は数秒迷ったのち、

ハンバーガー‼︎」

と答えた。私はすぐさま目指すべき方向へ足を向け、彼女を連れ立って何時間ものリサーチしたお店の数々の情報を頭の中にしまい込みながら、ハンバーガーショップへ歩いて行った。こういうことはよくある。あれもこれもと完璧なくらいの下調べをしたのち、結局ふらっと入ったところに落ち着くとか、思い描いていたルートと違ったりとか、よくあることで、それはそれでまた楽しく、新たな発見もすることがあるので、それまでの下調べがムダだなんて思うことはなく、またその下調べするという行為自体が好きなので、勝手にプレゼンする喜びをひとりで楽しみながらやっているのである。

 

 

そして私はとうとう行きたかったハンバーガー、「GOLDEN BROWN」へ行けたのである。

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昨日のお客さん、その6

三連休の前夜であった昨日のお店は、さぞかし混むだろうと楽しみにしていたものの、思ったより空いていて、なんだか拍子抜けしてしまった。だけど、私のすきな面白いひとたちが2組もきて、それはそれは楽しかったのである。

 

 

19時過ぎに電話があり、19時半過ぎにきたKMTさんふたり。シャンソンを歌う。「ミラボー橋」をとらさんの曲だと言っていた。越路吹雪の「ラストダンスは私に」を途中でマイクなしで歌うなど、チカラ強い歌声に拍手喝采である。まどかさんはいないのかと言っていて、最初すぐ帰ると言っていたのだけれど結局2時間くらいいらっしゃった。感じのいい愉快なひとだった。

 

 

MEDさんがくる。おや、と思う。珍しい。今日はじゅりさんがいない日なのに、と余計なことを思う私。もちろん口には出さない。この前閉店間際にいきなりきて、30分いたかいないかくらいでじゅりさんと一緒に帰っていったことに驚いていたのだけれど、そんなことはわざわざ聞かなくてもよいことなんだろう。

MEDさんはおしゃれだ。ディオールの薄いかばんがいつも綺麗で格好いい。今日はエルメスの青いハットを被っていた。これまた綺麗な形した帽子だなあと思ってみたら、エルメスとあったので、ブランドものはやはりそれなりの美貌があるんだなと再確認。時計はスイス(どこのブランドかは忘れた。)、ストールはアルマーニだったっけ?雰囲気からしてお金持ちなんだなあということが伝わってくるのだけれど、いやらしさがない。自分に見合ったお金の使い方、似合うものを知っているひとだと思うほど、それらのブランド品がしっくりとしていた。その日初めて入ったなおさんが、「お店入ってきたとき、どこかのフランス人なのかと思いました〜」と言っていた。

 

 

以前、MEDさんがホテルのバーの格付けの話をされていたので、どこのホテルのものが良くて、どこが良くなかったんでしたっけ?と話しかける。メモを書いてくれた。

上位に選ばれたのは、1位が「リッツカールトン」「パークハイアット」、0,5段下がって「キャピトル」「パレス」。2位が「グランドハイアット」「コンラッド」、0,5段下がって「ペニンシュラ」。そして中堅(そこそこ)が「帝国ホテル」「ハイアットセントリック」、ここでも「ペニンシュラ」が書かれていたけれど、上位と迷ったのかな。

2位と中堅のあいだに「ANAインターコンチネンタル」とあった。どこにあるんだっけ?

そして最下位が、MEDさん曰く「ここね、このへん、リッツとかが1位で、グランドとかが2位、ペニンシュラが3位くらいかな、帝国ホテルなんかも普通にいいよ、まあ4位だとするとね、これはもう99位になるかな」と、「アンダーズ」を挙げた。

 

曰く曰く、「1回目はよかったんだけどね。5回行って、5回ともダメだった」とのこと。「何がダメなんですか?」曰く曰く曰く、「う_____ん、従業員というか。田舎のお金持ちを相手にされてるみたいで」。そして弁解のように言う。「僕ね、お金持ちなんですよ。だからなんかこう、田舎のお金持ちと都会のお金持ちの違いというか」。私がMEDさんをけっこう気に入っている、というか、好奇心を持っているというか、わりかし好きな部類に入っているのは、こういうところなんだなとつくづく感じた。お金持ちであり、それを自覚し、それに見合った仕事をしている、話のタネが尽きない面白いひと。不思議で、喋っても喋ってもその不思議さは変わらない。つまらなくない変わり者として、私は興味を持っている。「僕と話してても盛り上がらないデショ」とニヤリ、静かに放つ物言いは、好き嫌いが分かれるだろうなと思いつつその態度までもが淡々とされていて、おべっかなんて言われようもんなら「ハン」とばかりに一蹴しそうな、そんな感じの態勢に、私もとなりで会話を聞きながらニヤッとしてしまうのである。

 

 

私が制服の胸にトンボのブローチをつけていると、MEDさんが、「トンボってね、演技のいい虫なんだよ」と教えてくれた。「トンボは前しか見ないから」。な、なるほど__________‼︎ポジティブな人間になるようにってことなんですかね_____⁉︎と衝撃。MEDさんは早く帰りたそうにしていて、実際、帰りのコートを着たときママさんに「帰るときが1番嬉しそうな顔してるわね‼︎」と言われて笑っていた。

 

 

珍しい名前の人が来店する。MKRYさん。はつらつとした年配の方で、元気で明るく、私がシェイカーを振っているのをみると「こう、八の字にして振るんだ」と帰り際に声をかけてくれた。明るく、年配の中では若くてハンサムという表現が当てはまる人だった。

 

 

珍しく夜遅く、TTYさんがくる。22時半前くらい。いつも20時とかにくるので、この時間にどうしたんだろうと思っていたら、接待ではなく同級生会のようだった。3人できて、1人が最近バースデーだったというので「ピエス・モンテ」でケーキを買いに行く。その途中で高校の同級生の女の友達にであい、きゃあきゃあとはしゃいで元気がでる。ピエス・モンテのケーキは、もう23時を回って2種類のケーキしかなく、1番高い1500円のケーキがひとつだけとプリンが残っていた。おいしそうだった…

 

 

23時45分にHYさんがくる。まどかさんが私服に着替えてとなりに座る。遅くきたついでに、ボジョレーワインをいただいた。

飲みながら洗い物をする。TTYさんたちは六本木へ行くといって帰っていった。タイムカードを切ったのは1時51分だった。

昨日のお客さん、その5

昨日の水曜日はこれまた不思議な日で、忙しいのか、暇なのか、あいまいな混み具合だった。といっても、ボックス席は使わなかったし、カウンターのみで全員おひとりさま。21時過ぎごろまで2人しかいなかったし、私が退勤したのは夜中の1時半前だったけれど、忙しさではなく会話で時間をすべっていったという感じ。

 

 

二度目ましてのAMIさんがきて、私は暇ゆえに会話を立ち聞きする。宮古島のはなしをきいた。「おとーり」という飲み方があるらしく、その凄まじい泡盛の飲み方に驚異感嘆です。ひたすら飲み続ける、いわばゲームといった感覚で、泡盛をひとくちでギブアップした私にとっては末恐ろしいこと他ならない。

 

泡盛はね、現地の人はストレートでなんか飲まないよ。こっち(東京)だと、ストレートでのむのがあっち(沖縄)流だ、主流だと思いがちだけどね、そうじゃないの、お水で割って飲むんだよ」

とAMIさんが教えてくれた。AMIさんは出身が京都で10年間、そのあとは関東圏での生活を、奥様が宮古島のひとで、出会いがまさにその「おとーり」からだという。宮古島の文化というのも、まずこのオトーリから教えられたと言っていた。

 

 

HNDさんが酔っ払ってくる。荷物もなにも持たないまま、へろへろになって、そのくせ歌い出す。メグさんに強制的に歌をデュエットさせるも、歌い終わったとたん苦い顔をして、へただなあ!と一蹴する。へただなあと言われながらも、メグさんはAMIさんのところに移動させられたにも関わらず、となりのHNDさんが歌ううたに体を揺らして視線を投げかけていた。女の人って、酔っ払ったから口説かれたことを、「酔っ払っている」関係なしに、自分に惚れていると思っているのだろうか。酔っ払って口説かれたことを鵜呑みにして、シラフで会うときに同じように口説いてくれると思っているのだろうか。酔っ払いの席での口説き文句を、本当の自分の価値だと思っているのだろうか。私は、酔っ払いの口説きを、大振りに謙遜することもなければ素直に受け止めるようにしているけれど、それでもやっぱりシラフで会うとなると、あのときの勢いがなかったことにされそうで、正面からの、正常の状態でみられることに、少しばかり抵抗がでてしまう。酔っても、覚めても、心地よいと思える恋がしたいと思う。