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大学生やってます

イタリア旅行でのトイレ騒動

「トイレはどこですか?」「ウチではトイレがないの」

 

さて、去年の今頃、私はひとりでイタリア4都市ツアーへ参加し、ヴェネツィアにいったときのこと、同じくひとりで参加していたおばさんと行動を共にし、お昼にはイカスミパスタを食べ食後のデザートにとティラミスを食べにいった………。

 

 

ゴンドラに乗る時間は、約1時間弱ほど。乗る前に、トイレは必須だ。済ませておくに越したことはない。私とおばさんは、ティラミス屋さんの店員に、何度も確認した。「ト、トイレが、ない…?」呆然とした次の瞬間には、絶望である。回らない思考回路。コーヒーを飲んだことを思い出し、こころなしかさらにトイレに行きたくなってくる。どうしよう。外国では、日本と違ってだいたいどこへでもトイレに入ることができない。公衆トイレも見当たらなければ、どこかお店に入らないとトイレを使うことはでいないし、トイレがありそうなお店を探すのは難しい。トイレを借りるにはまずそこで買い物をしないとならないし、初めからトイレの有無を聞くとたいてい断られる。レストランとキオスクのようなお店しかないまわりに、私たちがトイレを借りられそうなところはなかった。

 

 

刻一刻と迫る集合時間におばさんと私は冷や汗をかきながら集合場所へいき、添乗員さんに「トイレがなくてね!?どっ、どうしたらいいんでしょうかっ」とどうしようもない助けを求める。お恥ずかしい。尿意などどうにもならないのに。おばさんの焦りが伝染して、またさらに尿意が高まるうえに、だんだん腹もたってくる。騒がないで、とりあえずトイレに行くことが最優先なのに、おばさんは息を切らしていかに自分がトイレにいきたいかをしゃべる。

 

 

 

するとヴェネツィア観光案内で紹介された日本人の女の人に、あそこならひとつだけ公衆トイレがあります、と告げられる。サン・マルコ広場の端にいた私たちは、1番向こう側、つまり端から端までを、尿意と焦りと希望をもって、真っ昼間のうつくしいヴェネツィアの空の下をダッシュした………。

 

 

なんとかギリギリ間に合ったものの、この案内さんがいなかったら私たちはトイレへ行けず、せっかくのゴンドラ乗りも常に尿意を感じて進行しなければならなかったと思うとほんとうに手に汗握ることだったと笑ってしまう。なんせ、サン・マルコ広場を突っ切った場所にあるのだから。いやあ、トイレを考えると、日本人はコンビニに期待できるという利便性の高さに平伏したい。あのトイレ騒動は、私の海外旅行のなかで2番目くらいに思い出深い出来事でありました…。f:id:tearosejuli:20181104202313j:image
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