hellobonjour

大学生やってます

カメラを止めるな、撮影は続ける

「思いっきりカメラ目線じゃん…」

 

ようやく観てきました「カメラを止めるな」。低クオリティなゾンビ映画を撮る高クオリティな映画でした。映画館で笑い声をおさえるのに必死だったの初めてです。コメディ映画というジャンルで括ってしまうとどうしても軽く構えてしまいがちだから、ひとに紹介するときにはなんておすすめしたら良いだろう…とわりと真剣に考えています。

 

 

観たひとならわかるコメントを書きますと、“なおさん”の演技が最高におもしろかった。なおさんというか、お母さん役の人。あの小さい斧を振り回して「みんなアタシがぶっ殺す!」と舌を巻き息を巻く彼女はそら見もの。ぎゃあぎゃあ言っていたにも関わらずスイッチが入って戦闘モード化な姿は滑稽でにやにやしちゃったな…。

 

 

脇役もくせ者揃いで粒揃い。脇役というには個性がそれぞれあって、主役であろうあのアイドル女の子が普通に見えるんだけどむしろその普通さが上手かった。周りが変わりすぎているのにそれに対して負けない存在感の「普通」ってすごいと思う。長回しのあのシーンとか、カメラの外はあんな感じだったのねというドキュメンタリーというかネタバラシちっくな見せ方もとても愉快だった、ポンコツ撮影隊がなんとかしてワンカットを完成させようとする心意気、あっぱれである。

 

 

家族の絡みを押し付けがましく出してこないところも高評価。全てを終えた後の「カットー!」の声かけ、あれって人生の一部だと思う。清々しさと高揚。