山種ミュージアムの洒落た日本画たちよ
四季草花下絵和歌短冊帖
「野草」「千羽鶴」「枯柳」「浜松」「椿」「朝顔」「団菊」「萩」「ススキに桔梗」の絵に和歌が施された短冊。
団菊がお気に入り。朝顔と萩とススキに桔梗も良かった。ススキに桔梗は、英文で「Japanese silver grass and Chinese bellflowers」とあってこれもまた良かった。
・酒井抱一
月梅図
菊小禽図(きくしょうきんず)…赤の菊の花がモコモコしてて可愛かった。
立葵百合・流水図団扇…波?のうねりが良き。
・鈴木其一
四季花鳥図
右側は春夏の草花で左は秋冬の草花が描かれてある屏風。中央には鶏の親子とおしどりが向かい合っている。
・酒井おらほ
紅白蓮・白藤・夕もみぢ図
3部作。藤の絵がしゃらしゃらしてて可愛かった。
・神坂雪佳
蓬莱山(ほうらいさん)・竹梅図
3部作。梅、松、竹の絵がそれぞれ並んでいる。中でも「松」の絵が可愛い。松がもこもこしている。崖を形作っている模様もかわいい。
・荒木十畝(じっぽ)
四季花鳥
「秋(林梢文錦)」りんしょうぶんきん
楓?紅葉?のオレンジカラーが鮮明。綺麗…
「冬(山潤雪霽)」さんかんせっせい
葉の色がお洒落。ブルーとグリーンの間のような色。この時代にこんな色が、と意表を突かれました。
・西郷孤月
台湾風景
木々がハワイみたい(鑑賞時メモそのまま)。
彼の本名は「規」めぐる、というらしい。なんとなくいいな、と思ったのでメモ。かわいい名前。「人のセックスを笑うな」のみるめみたい。
・菱田春草
月四題
満月と四季の花木の組み合わせ。春と秋が良かった。春の花は小さく可憐で、秋の花にはぶどうが付いてた。
・絵御本茶碗「風神」
・絵御本茶碗「雷神」
お茶碗が2つ。風神のほうが腰が低く、雷神はグワっと両手を広げている。
どちらも作った人は同じだけれど絵付けが異なる。
・奥村土牛
南瓜
いくつも重ねた薄い絵の具。かわいい南瓜。
・福田平八郎
芥子花
洒落ている。モダン。着物の柄とかにしたい。ぽわん、としている。
筍
コラージュだろうか。面白い。ずっと見ているとゾワッとする。集合体恐怖症ゆえか。
・加山又造
華扇屏風
美しい紺のようなブルーに金の小さな線模様が散りばめられている。夜空に星を混ぜたみたい。
濤(なみ)と鶴
美しい!この展覧会の中のお気に入りの一つ。うねる波に被せた大量発生の鶴たち。
・田中一光
JAPAN
俵屋宗達の絵をオマージュした鹿の絵。この展覧会のファーストコンタクトを飾る。体の模様を円形にして色を変え、目の形をひし形にする。かわいい。オレンジ色の背景がキュート。
ポスターである「武満徹ー響きの海へ」「Music Today」がめちゃくちゃ格好いい!
「武満徹ー響きの海へ」は俵屋宗達の「波に麒麟図」のオマージュ。
「Music Today」は尾形光琳の「光琳かるた」オマージュ。どれも上手くてかっこよかったー!
以上、山種ミュージアムにて「琳派」展のメモでした。とても良かったので次の展示会もまた行きたい。併設のCafe椿で食べたお抹茶セットも良き。